PREV | PAGE-SELECT | NEXT

天外伺朗先生『ヒンズー教の教え』

『経営者の運力』(天外伺朗著 講談社刊)の3回目です。  『第6章 ヒンズー教の教え』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「カルマの法則」

①ひところ、便所掃除がやたら流行ったことがあった。  それが幸運を呼び、お金がどんどん入ってくるようになる、とまことしやかに説く人がいたのだ。  これは「カルマの法則」のひとつの変形だ。

②「カルマの法則」は仏教でも説かれているが、元を正せばヒンズー教の教義だ。  カルマというのは行為という意味だが、厳密には外に表出しない想念も含まれる。  

③いま私たちの身の回りで発生するすべての出来事は、偶然はひとつもなく、すべて私たちが過去に発した行いや想念が宇宙に放射され、あちこちで反射し、つもりつもって複雑に重畳(ちょうじょう・・・幾重にも重なること)したものだという。

④いまの日本で最も広く信じられているのが、この「将来のために、自らの行いを正しなさい」という「カルマの法則」ベースの開運法だ。


2.「引き寄せの法則」

①「カルマの法則」と並んで、もうひとつ、広く流布している開運法、あるいは成功のためのノウハウがある。  それは「想念は実現する」という、アメリカ流成功哲学を源流にするものだ。  

②こちらは、かって鉄鋼王カーネーギーなどが信奉し、ナポレオン・ヒルなどの布教者が活躍したが、最近では亜流が多く生まれており、「引き寄せの法則」などとも呼ばれている。

③一般にはほとんど知られていないが、じつは、こちらもヒンズー教のヴェーダーンタという思想がベースになっている。

④いま世の中で普及している成功のための方法論が、二つともヒンズー教を源流としているところがとても面白い。


3.評価が不当に低ければ、「運命に貸しを作った」と思え

①(前略)そこで、人事評価の結果に一喜一憂するな、という話をする訳です。  良い仕事をしても評価が低かったら、運命に貸しを作った、と考えてください、とね。  

②運命に貸しを作って、ジタバタしないで、それを従容として受け入れれば、いずれ何倍にもなって返ってきますよ、と運命論を語る。  これは運命の真髄だと思う。  「カルマの法則」のひとつの応用です。

③もちろん、逆の話もしますよ。  たいした働きもしていないのに、高い評価をもらったら、運命に借りを作ったと思えってね。  すぐに、人助けをするとか、ボランティアをやるとか、その借りを返さないと、いずれ何倍もの悪運となって返ってきますよってね。』  

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT