PREV | PAGE-SELECT | NEXT

『ニューヨークに愛を』

先週配信された公認会計士・藤間秋男先生のメルマガ『今週の元気が出る言葉』は『こころのチキンスープ』(ジャック・キャンフィールド、マーク・V・ハンセン編著  ダイヤモンド社刊)の中の“ニューヨークに愛を”という話を取り上げていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。  

『①友人と一緒に、ニューヨークでタクシーに乗った時のことだ。  降りる時、友人はタクシーの運転手に声をかけた。  「どうもありがとう。  君は実に運転がうまいね。  ニューヨークは車がひしめきあっているし、無茶苦茶な運転をしている連中が多いだろう。  そんな中で、君が驚くほど冷静なんで感心しているんだ」  「そうかい」とそっけなく言って運転手は走り去った。

②「今のは何だったんだい?」と私が聞くと、「僕はニューヨークに愛を呼び戻したいんだよ」と友人は答えた。  「自分一人の力でかい?」  「僕一人の力じゃないさ。  考えてごらんよ。  僕の言葉で、今の運転手は気分を良くした思うんだ。  あのタクシーに、これから20人の客が乗るとする。  運転手がいい気分でいれば、客に親切にするだろう。  すると今度はその20人の客が、まわりの連中に親切にする。  つまり連鎖反応を起こすわけさ。  そうすれば、やがて1000人以上の人を巻き込む計算になる。  すごいだろう!」

③私はそれを聞いてなるほどとは思ったものの、「理論的にはそうかもしれないけど、実際はそううまくいくとは思えないな」と答えた。  「もし、期待通りに行かなかったとしても、何の損になる?  そもそも『いい仕事をしたね』というのに全然時間はかからないよ。  チップを増やすわけでも、減らすわけでもない。  相手に通じなくても、それはそれでいいじゃないか。  また明日、別の相手に試してみればいいことさ」

④「お前、本気で言っているのかい?」  「君こそ素直じゃないよ。  僕らの会社の連中だって、給料が安いっていうだけでブーブーいっているわけじゃないんだ。  どんなに一生懸命やっても、何も言ってもらえないのが面白くないのさ」

⑤こう話しながら歩いているうちに、工事現場にさしかかった。  友人はそこで立ち止まると、建設中のビルを見上げながら、作業員たちに話しかけた。  「すごいね!  素晴らしい仕事ぶりだ。  こんなものすごいビルを建てるのは、さぞかし難しいし、危険なんだろうなあ。  君たち、これだけいい仕事ができるんだから、さそかし鼻が高いことだろうね」  作業員たちは、あっけにとられたままだったが、私たちはまた歩き始めた。

⑥「あの作業員たちが僕の言ったことをかみしめてくれれば、きっといい気分になると思う。  こうやって、この街全体がまた少し幸せを取り戻すんだ」  「でも、やっぱりお前一人の力では無理だよ」と、私はまだ賛成できずに言った。

⑦「肝心なのは、途中であきらめないことなんだよ。  大都市の人間に昔のような優しい心を呼び戻すのは至難の業かもしれない。  でも、他の人たちも、この親切キャンペーンに参加してくれるようになれば…」そこまで言うと、彼は途中で話をやめた。  通りがかりの女にウィンクしたのだ。
 
⑧私は思わず言った。  「ふうん、どう見ても、見映えのしない女だと思うがな……」  「わかっている。 でも想像してごらんよ。  もし彼女が学校の先生だったらクラスの生徒たちにとって、今日は最高の1日になるだろうね」

⑨愛ある言葉は自分も相手も気持ちが良いです。  一言から世界が変わるのです。』

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT