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森絵都さん『スパルタの副産物』

作家の森絵都さんが11月10日の日経新聞夕刊に『スパルタの副産物』という文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①現在、夫婦そろって英語学校に通っている。  この学校がすごいのです。  知る人ぞ知る都内のスパルタ校で、とにかく英語指導に対する熱意が並大抵ではない。

②入学説明会へ申し込むために電話をすると、ここでも「本当に覚悟がありますか」と念押しされる。  入学説明会では2時間にわたって独自の英語指導法を説明された後、「膨大な宿題をこなせますか」 「今までと同じ生活は送れなくなりますよ」と更なるダメ押しをされる。

③私は入学して9ヶ月目になるけれど、確かに以前と同じ生活は送れなくなった。  とくに最初の1、2ヶ月は苦労した。  先生方のいう「膨大な宿題」を目の当たりにしたときには悪寒が走ったし、その量だけでなく内容も私にはきつかった。

④長く使っていなかった記憶力を要するものだった。  英語の長いセンテンスをいくつも覚える。  反射的に口から出るようになるまでひたすら覚える。  「毎日100回は口に出してください。  そうすれば1週間で700回になる。  それだけくりかえせば脳というよりも細胞レベルで英文が身につきます」と先生は言うのである。  細胞レベルって・・・・・・。

⑤私は毎日必死で英文を細胞にすりこみつづけた(100回は無理です)。  初めはひどく時間がかかったが、3ヶ月あたりから少しづつ楽になった。  どうやら英語力よりも先に記憶力が伸びてきたようなのである。

⑥そこで予期せぬ副産物がひとつ。  実は、私は以前から「ど忘れ」が非常に多く、どうしたものかと弱っていた。  ところが、例の学校に通いだして以来、ぴたりと物忘れがなくなったのである。  この冬はいったん外へ出てから上着を取りに戻らずにすみそうだ。 万歳!』

 空手の技術習得も同じかも知れませんね。  上の文章を空手風に直すと「反射的に技が出るようになるまでひたすら繰り返す。  毎日100回は繰り返す。  そうすれば1週間で700回になる。  それだけ繰り返せば体というよりも細胞レベルで技術が身につきます」となります。

 前にも書きましたが、10月20日から中国語学校に通っています。  「初めはひどく時間がかかったが、3ヶ月あたりからすこしづつ楽になった」の言葉に勇気づけられました(笑)。

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