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梅棹忠夫先生『文章は誰が読んでもわかるように書く』

『梅棹忠夫 語る』(語り手・梅棹忠夫 聞き手・小山修三 日本経済新聞出版社刊)を読みました。

1.ウィキペディアの梅棹先生の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①梅棹 忠夫(うめさお ただお、1920年6月13日 ― 2010年7月3日)は、日本の生態学者、民族学者。  国立民族学博物館名誉教授、京都大学名誉教授。

②日本における文化人類学のパイオニアであり、梅棹文明学とも称されるユニークな文明論を展開し、多方面に多くの影響を与えている人物。  京大では今西錦司門下の一人。  生態学が出発点であったが、動物社会学を経て民族学(文化人類学)、比較文明論に研究の中心を移す。

③フィールドワークや京大人文研での経験から著した『知的生産の技術』(岩波新書 1969年)は長くベストセラーとなり、同書で紹介された情報カードは、「京大式カード」という名で商品化された。

④1986年に原因不明の失明をした(恐らくモンゴル訪問時に特殊な菌に侵された)。  それ以降の著述は口述筆記で行われている。』


2.『梅棹忠夫 語る』の第二章『文章は誰が読んでもわかるように書く』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『小山:今度は文章の話しです。  まず文章も、人が読めるように書けというのがひとつ(笑)。  以前、ぼくは文章をきびしく直された。  複文はイカンと。  そもそも複文って何ですか?

梅棹:文章の中に文章が入っている。  二重構造になっている。  複文というのはわかりにくい。  短文の連続で書かんと。

小山:だけど、むずかしい文章を書いたら、かっこいいじゃないですか(笑)。

梅棹:それがいかん。  それが一番だめなこと。  「かっこええ」と言うけれど、科学はかっこうではできない。  われわれの仕事は芸術と基本的にちがう。  芸術的にすぐれているフリをしたらいかん。

小山:そういえば、専門的なことを書いていて、わからなくなると、むずかしい漢字や言葉を使ってごまかしてしまう(笑)。

梅棹:そう、ごまかしや。  一番いかんのは、美的にかざることやな。  それで何かいいものができたみたいに思う。

小山:ムダな形容詞が多くなるんですかね?

梅棹:とにかく、文章で一番大事なことは、わかるということ。  自分もわからないくせに、そのわからない言葉を使う。  それはかざってるからや。』

学生時代に上の1.③『知的生産の技術』を読んで感銘を受け、市販されていた「京大式カード」を買ったことを思い出しました。

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