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三角形の救命スポット

伊勢ー白山 道さんの4月17日付けブログのタイトルは『三角形の救命スポット』でした。  内容はアメリカン・レスキュー・チーム・インターナショナル(ARTI)隊長ダグラス・コップ氏の談話です。  抜粋して紹介します。

『「私は、これまでに60カ国で875軒の倒壊した建物にもぐり込み救命活動した経験があります。  すべての大きな被災地の現場で目撃した結果、地震の際の最も安全な地帯は、三角に空く隙間だという事です。」

1)一般的に机などの下にもぐるという意識をお持ちの方が多いですが、建物が倒壊した時には「机や車の中に入った場合」、ほとんどがつぶされて死んでいます。  大きな家具、タンスやベッド、ソファー等の「横の方が安全」です。

2)猫や犬は本能で警戒時には、丸くうずくまります。  人間も同じように、家具の横で、できるだけ小さく丸くうずまると良いです。

3)地震の場合には、木造が最も助かる確率が高い。  木は地震に揺れて柔軟性があり、上から落ちて来ても重量が他の資材に比べると軽い。  レンガもまだ助かる可能性があるが、コンクリートの建物が倒壊した場合、下敷きになったら、ほとんど助かるケースがない。

4)寝ている間に地震が起きた際には、丸くなって「ベッドの横に移動する事」。  ホテルも地震時には、ベッドの横にうずくまる事を掲示しておくと、利用客が助かる率が高くなるので掲示する事をお薦めします。

5)地震時に窓やドアから逃げる時間がないと思ったら、ソファーなど家具の横に丸くなってうずくまる。

6)ドアを開け、ドア枠の下に立って様子をうかがう人が多いが、これは大変危険な場所です。  ドア枠は構造上弱い場所で倒壊すると上からつぶされます。  横に倒壊すると二つに体が裁断される事になります。

7)階段利用は絶対ダメです。  階段は建物とずれて揺れます。  階段と建物の壁が何度もぶつかり合うような形になりますので、大抵の場合、階段は倒壊しています。  地震時に階段を利用しようとして、段がくずれ体を裁断されているケースを多く見ています。  建物が倒壊していなくても、地震後に階段を利用するのは、とても危険です。  くずれる寸前の状態になっている場合が多い。

(伊勢ー白山 道さんの話・・・私も階段の認識を改めましたが、海外では、階段に鉄筋を入れずに、コンクリートだけのケースがあるかも知れません。  これは脆いです。  日本の建築基準で1990年~以降のコンクリート階段は、内部に鉄筋が多く安全だと思います。  コンクリートが割れても、鉄筋で崩れないと考えます。  要は、地震が収まってから移動すれば良いです。  その時に階段の状況を見ましょう。 )

8)できるだけ、建物の外枠の壁に近い家具の横に行きましょう。  建物の内側であればある程、倒壊後の脱出ルートを失います。

9)車の中にいた場合は、ほとんど助かるケースがありません。  サンフランシスコで起きた大地震の際、ニミッツ・フリーウェイ(橋)を車で走っていた人たちは、ほとんど車の中にいて、全員死んでいます。  もしも、車を降りて車の横にいたなら、生存率はもっと高かった事でしょう。  車の中にいると、上からものが落ちて来た時に完全につぶされます。  横にいると三角に隙間ができて、助かる率があがります。

10)新聞社の倒壊現場で気がつきましたが、紙が積み上がっている場所は、くずれていませんでした。  会社にいる際は、家具でなければ、書類などがたくさん積み上がっている場所の横も良いという事です。

「三角の救命スポット」(Triangle of Life)と名づけていますが、この三角地帯にいる事で100%の確率で救命が可能であると思っています。

(伊勢ー白山 道さんの話・・・机の真下よりも、固くて「背が低い家具」の横が良いのは勉強になりました。  このような事を「知っている」だけでも助かります。  とっさの時は、なにげない初動作が運命を分けます。  三角形の空間を意識して生活をしていれば大丈夫です。)』

伊勢ー白山 道さんのブログには写真や図も載っていました。  興味のある方はアクセスしてみて下さい。

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