PREV | PAGE-SELECT | NEXT

林野宏さん・今東光先生

1.クレディセゾン社長の林野宏さんが書かれた『誰も教えてくれなかった運とツキの法則』(致知出版社刊)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①「オイチョカブ」という日本古来のゲームを知っていますか。  (中略)  このゲームで勝つ秘訣は、いまツイている人を次々と見極めて、順番にその人に乗っていくことです。  そうすると面白いように勝てます。  ところが、人間にはプライドがありますから、必ず自分の意思を通したくなる。  この誘惑に勝つのは、なかなか難しいのです。

②麻雀を例にしましょう。  このゲームはどんなに腕を磨いても、ツイている人には勝てないのです。  絶対といっていいほど勝てません。  麻雀歴50年以上の私がいうのだから間違いありません。  麻雀とは4人のツキの奪い合いなのです。  (中略)  いま誰のところに運とツキが回っているかを常に観察することです。  実はこれが、「勝つためのマーケティング」なのです。  これに気がつかないと、確実に負けます。

③徳川家康の生涯にわたる戦の勝ち負けは、73戦56敗だそうです。  驚くべき勝率の低さです。  しかし、負け続けても、最後には勝ち、その後、徳川300年の安定の基礎を築いたのです。  大事なことは、たとえば目先の勝負に負けても、決してあきらめないことだと思います。  負けを教訓として、「何が悪かったのか」と原因を突き止め、次の勝負に生かすこと。

④「ほかに真似られるようでなければ、真のイノベーション(革新)とはいえない」というのが、私の信念です。  したがって「スピード発行(即与信、即発行、即利用)」を筆頭に、我々が参入して以降、我が国のカード業界のイノベーション(「積極的勧誘」、「サインレス」、「永久不滅ポイント」など)は、ほとんど我々がやってきたと自負しています。

⑤小説家・僧侶・政治家として活躍された今東光(こん・とうこう)氏が、「人生ではずるさが必要」と主張する若い編集者に、こう応えたそうです。  「人生で一番大切なものは、正直であり、誠実であり、愛情である。  人間とは弱いものなんだ・・・。  いかにこの世の中はずるい壁が厚いかという体験をしながら、それに巻き込まれずに乗り越えていくのが成功者というんだ。」  (中略)  人間は弱いものですが、ビジネスにおいても、自分の弱さとつねに戦っていくのだという自覚が必要です。』


2.今東光先生の名前が出てきたので、気になって本棚を探してみたら、大山総裁が書かれた『空手バカ一代・闘魂』(サンケイドラマブックス刊)の中に今先生のことが出ていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①実際に本部道場でも、空手の練習をされ、極真会空手マンの中では最年長だ。

②練習の後の毒舌がまた、空手以上の威力を持っていた。  「本物の男なら、いちばん強いものに挑戦せにゃいかん。  いちばん強いものに反抗したら苦労するにきまっとる。  その苦労をしたときに、人間いちばん力がつくんや」

③今先生は、戦前の文壇の大御所だった菊池寛に反抗した。  それは、文学者として永久に葬(ほうむ)り去られることを意味した。  先生は結局何十年もの間、文壇の外にいて苦しみに耐えたことは、もう周知(しゅうち)のことだろう。

④「だから大山。  お前も、もっと苦労せい。  苦労せにゃいかん」  今先生の目からみたら、私など苦労が足りなかった。  ただ、首をうなだれて、うなずくばかりである。』


3.表紙の裏に次のようなサインをいただいていました。

『孝心強拳  1972年5月好日  空手バカ一代  大山倍達』

もう39年も経つんですね。  なつかしいな~。

  

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT