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〝専門家〟を待つ落とし穴

5月31日の日経新聞夕刊に東京大学名誉教授・和田昭允先生が『〝専門家〟を待つ落とし穴』という文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①専門家には〝自信の強さに比例する深さ〟の落とし穴が待っている。

②日露戦争から第1次世界大戦にかけて次世代兵器のハシリが続々と現れた。

③しかしフランスのフォッシュ元帥は、1910年に飛行機を見て「飛んで遊ぶのは体にいいかもしらんが、軍事的価値はゼロだ」と一笑に付す。

④イギリスのキッチナー元帥は15年、戦車が提案されたとき「空想の世界から厳然たる現実に降り立たねばならない」と酷評。  最初の戦車が彼の面前で威力を示しても「手際のいいおもちゃだ。  戦争はこんな機械で勝てるものではない」と切り捨てた。

⑤言うまでもなく飛行機も戦車も第2次世界大戦の帰趨(きすう)を決した立役者である。

⑥ロイド・ジョージ(英国首相)は言う。  「英国は次の戦争のために準備せず、ただ過去の戦争のために準備したのである。  (中略)  わが軍事専門家たちは、過去の戦争をそのまま参考にして、次の戦争計画にふけっていた。  そこに世界大戦が勃発してしまったのである」

⑦まさに日本も日露戦争時代の、銃剣突撃の精神主義と日本海海戦の大艦巨砲主義で太平洋戦争に突入してしまった。

⑧いつの時代でも「本物の専門家」に求められるのは「謙虚さ」、そして「自分の能力の限界」に対する不断の反省だ。』

空手指導の専門家として考えさせられる文章でした。

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