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座右の書

1.先週金曜日の稽古の折、参加していた秋山俊太郎から「いつも読み返している本はどんな本ですか?」という質問を受けました。  読書が唯一の趣味なので本は好きですが、一冊だけ挙げるとなると言葉に詰まりました。  秋山の質問は私の「座右の書(いつも身近なところに置いておき、事あるごとに読んでいる本)」を聞いてきたのだと思います。

少し考えて、『朝は夜より賢い』(邱永漢著 実業之日本社)を挙げました。  作家・経済評論家の邱永漢(きゅうえいかん)先生が書かれた本で、副題は「私の体験的ピンチ脱出法」です。  


2.本書中の「ピンチの法則」について書かれた項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ピンチというのは人生のリズムみたいなものであるから、周期的に必ずやってくる。  用心して予防策を講じていても、避けることはできない。

②ピンチにおちいるときは、身辺におこることがいずれもマイナスに働くから、八方塞がりの感じになる。

③ピンチにおちいると、奈落の底にでも落ちるような不安に襲われるが、それは心理的なものにすぎず、必ずどこかで底に足がとどく。  ただし、必ず一定の時間の経過を要する。

④ピンチの折返し点は、恐怖におちいって想像したよりもかなり上のところにある。  つまり、人間は自分で考えたところまでは、なかなかおちこまないものなのだ。

⑤ピンチから這い上がるキッカケは、ピンチにおちいる前に考えていたようなことからは生まれてこない。  苦しみにきたえられ、それが薬になってはじめて次の対策が生まれてくるのである。』


3.私も人生において何度かピンチに見舞われました。  そのたびに本項を読み返して勇気づけられました。  本棚にある同書の発行日を見ると「平成元年9月20日 19版発行」となっています。  もう24年経つんですね。  カミさんに本屋で買ってくるように頼んだら、「本屋さんに行ったとき、書名を言うのが恥ずかしい」と言われた記憶があります(笑)。


4.過去に同一の著者の本を10冊以上読んだのは、小説を除くと五木寛之先生・渡部昇一先生・米長邦雄先生・邱永漢先生の著書です。  普通、同一著者の本は2~3冊以上になると内容が若干ダブってくるものです。  4人の先生方の知識・研究の深さがうかがえます。


5.前回のブログで昨年の12月8日に米長先生が亡くなられたと書きましたが、邱先生も昨年の5月16日に永眠されました。  併せてご冥福をお祈りいたします。


6.先週の東京都大会で金子雄大と清水智世が優勝し、入江友規が準優勝しました。

①金子雄大・・・今一歩で優勝を逃していましたが、やっと優勝することができました。  普段の稽古のたまものだと思います。  今回は特に左の上段前蹴りが効果的でした。

②清水智世・・・実力はあるのですが、最後は相手に粘られて負けてしまう展開が多かったように思います。  今回は最後まで自分のペースで戦えました。  今後は長いリーチを生かすような技・戦い方を工夫・研究する必要があります。

③入江友規・・・もともとセンスはいいのですが、攻撃が単発になるきらいがありました。  今回の結果が自信につながれば、本来持っているセンスがもっと発揮されてくると思います。


7.時々不思議な質問をしてくる秋山ですが(笑)、おとといの夜も11時半ごろまで小林大起の練習パートナーを務めてくれました。  アリガト~!

ちなみに4月からは神奈川県警の警察官です。





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