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スリル

1.ノンフィクションライターの黒井克行さんが書かれた『駆け引き・・・高橋尚子とりディア・シモン』と『テンカウント・・・奇跡のトレーナー松本清司』を読みました。  新潮社から2001年9月と2003年10月にそれぞれ発行された本ですが、今はネット通販で中古品が簡単に探せるので便利です。


2.『駆け引き』から高橋尚子さんを指導した小出義雄監督の発言を抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①マラソンは筋書きのないドラマだといわれる。  ランナーがどこで疲れてしまうのか、どこでガクンと来てペースが落ちるのか、どこまで持つのかという期待と不安で、ハラハラドキドキする。

②そのスリルと興奮に持ち味がある。

③抜いたり抜かれたりというドラマもある。  会社の中で偉くなるのか、ヒラのままだろうとか、後ろが気になったり、プレッシャーをかけたり、ポーズを作ったり、駆け引きしたり、まさに、人生そのものだ』


3.『テンカウント』から松本清司トレーナーが所属していたヨネクラジムの米倉健司会長に関する記述を抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①米倉はボクシングジムの経営者という肩書のかたわら、ミットをはめ選手のパンチも受ける。  試合の日は松本同様、セコンドとして選手にもつく。  正真正銘のトレーナーである。  

②試合中に襲った眼筋麻痺のために志半ばにして引退を余儀なくされたが、すぐさま「今度は選手を育てボクシング界を改革してやる」と切り替えていた。

③「世界タイトルを獲った時は言葉では表現できないほど嬉しいけど、四回戦でも面白いし甲乙つけがたいですよ。  これだけスリルを味わえてボクは幸せだと思うよ」』


4.城西支部を開設してから35年近く経ちました。  選手を育て、試合のたびにスリルを味わえるのですから、こんなに幸せなことはありません。  機会を与えて下さった大山総裁と松井館長には感謝しています。  もちろん痛い思いをして戦っている選手達にも。

※余談ですが、試合の最中にセコンドが選手に対して「大丈夫!」とか「痛そうな顔するな!」と大声で激励している場面を観ることがあります。  そんな時、私は心の中で「叩かれたのはあなた(セコンド)じゃなくて選手ですから」とツッコミを入れて楽しんでいます(笑)。

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