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心の鍛え方

1.将棋の島朗九段が書かれた『島研ノート 心の鍛え方』を読みました。 島九段についてウィキペディアから抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①若手との研究会や、パソコンによるデータ管理など、将棋界に新風を吹き込んだ(当時は研究は一人で行うのが普通であった。)。  

②中でも、羽生善治・佐藤康光・森内俊之が参加していた「島研」(1986年頃~1990年頃)は伝説的研究会といわれる。  島が名付けた訳ではないのだが、米長邦雄が各方面で言及した結果、定着してしまったとのこと。

③島研のメンバーはのちに全員が竜王位を経験し、島以外は全員が名人位についた。  この島研時代の研究量は他を圧倒していた。』

※2013年4月20日現在、羽生善治さんは三冠(王位・王座・棋聖)、佐藤康光さんは九段、森内俊之さんは名人です。


2.本書から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『(1)①初めて会った佐藤さんが16歳・森内さんが15歳で、後から入った羽生さんも17歳ぐらいだったと思う。  

②彼らは将来の将棋界の王道を行き、真理と技術を突き詰める将棋をつくり、そして盤外では礼節を重んじ古き良き伝統を守ってくれるだろう。  何か、時代の要請のような必然を感じた。

③やがて数年から10年ほどして棋界の頂点に立つことは、私の中では自然な予定調和でしかなかった。  

④当時から25年ほどたった今も、彼らのファンの方なら同意してもらえると思うが、その清潔感と常に棋士としての良識と秩序を重んじる処し方、そして少年時代から全く色あせない将棋への憧憬と情熱は、きれいな目をしたまま変わらずにいる。  驚くべきことである。


(2)①羽生さん・佐藤さん・森内さんが年齢と実績を重ね、人生の他の面を知ることになっても、彼らは将棋以外のことには決して心を動かされることはなかった。

②伝説のボクサーであるマイク・タイソンをはじめ多くの世界チャンピオンを育てた名トレーナー、カス・ダマトは徹底した秘密主義で知られていた。  勝負に徹するため、自宅も決して公表しなかった。

③ダマトは「楽しみはそんなにいらない、死ぬのが怖くなるから」と言う。  「トレーニングが辛くて、ボクシング以外に他の大事なものもある、という奴もいる。  だが、人生にそうたくさん道はないんだ」


(3)詰む詰まないは、あくまで終盤の総合力の中の一分野である。  もちろん、これが有利なのも間違いない。  特にいいのは、対戦相手に終盤が強い、怖いと認識させるところにある。  それだけで大きな武器になる。


(4)①あるマラソンランナーは、ロングで走る練習をあえて徹夜のまますることもあるという。  重要なレースの前の日、極度の緊張で寝られなくても、体調不良の中で自分の力をどこまで出せるか、その不測の事態に備えているのだ。

②従って、体調がよくない時、疲れている時にあえて難しい局面に取り組むのも、実際的な練習方法といえる。  (中略)

③状態が悪い時に、いかに失点を少なくするかが総合力を上げることにつながるのである。』


3.城西のスタート当初から、道場というよりは研究室のつもりで稽古・指導をしてきました。  

二日前の朝錬でも選手たちにちょうど次のような話をしたばかりです。

「道場はノーベル賞を取るような学者の研究室と一緒できわめて知的な空間であるべきだ。  また、そういうつもりで技やトレーニング方法を研究・工夫していけば空手がますます楽しくなるよ。」

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