PREV | PAGE-SELECT | NEXT

椅子と日本人

『アゴを引けば身体が変わる』(伊東和磨著 光文社新書)を読みました。  『講義7 椅子と日本人』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①皆さんは、どのような座り方が正しいとお考えだろうか。  おそらく、背筋がピンと伸びて、股関節と膝関節が90度になっている姿を想像されたのではないかと思う。

②膝と股関節が直角になった着座姿勢を長時間維持するのは容易なことではない。  人間の骨盤を横から見ると逆三角形の形をしていて、坐骨の先端がやや尖っている。  そのため、平坦な座面に座ると大体の裏の筋肉に引っ張られ、自ずと骨盤が後傾してしまうからである。

③これまで企業や学校に出向き、ビジネスマンや学生が座っている姿勢を観察してきたが、足裏全体が地面についている人はほとんどいなかった。  足の裏が地面についていないと、上半身の重さが全て腰に集中してしまう。

④机を先に決めてから椅子を購入する人が多いのだが、これは順番が逆である。  自分の脚の長さに合った椅子を購入してから、その椅子に合う机を選ぶべきなのだ。

⑤リラクゼーションを求めるのであれば、座面に奥行きがあって背もたれが包み込んでくれるような椅子がよいが、仕事や勉強で使う椅子は、座面の奥行きが浅く、自然に開脚して骨盤が立ちやすいものが向いているだろう。

⑥身体に最も負担の少ない理想的な座位姿勢は、乗馬の姿勢である。  馬の鞍に座ると、自然と開脚し、骨盤が前傾する。  このとき腰への負担が最小限となる着座姿勢になるのだ。  しかも、股関節の開きが40度になり、足がしっかりと鐙(あぶみ)に支えられているので、上体を真っすぐに保ちやすくなる。

⑦足裏が地面につかない椅子しかない場合、私は足元に足台を設置して座るようにアドバイスしている。  足台の高さは、椅子に座ったときにひざが股関節よりも少し高くなる程度に調節する。  左右二つの足台は、脚を40度くらい開いたところに置くと、骨盤を前傾姿勢に保ちやすくなる。

⑧毛布やバスタオルを丸めて背もたれと座面の角に置き、座面の先端の方に座ると、自然と骨盤が前傾するのでお勧めである。

⑨座るときにスタンスを広めにとり、骨盤を前傾させて尻を座面と背もたれの角に差し込むことである。  背もたれと座面の角に尻を差し込めば、上体を起こしたときに仙骨が背もたれに密着して、腰を丸めようにも丸めなくなるのだ。  このように座らない限り、猫背を予防するのは難しい。

⑩もう一つ、両手を腿の上か机の上に置いて突っ張り棒の代わりにしておくと、状態が前に倒れ込むのを抑制することができる。  先人たちが行儀よく腿に手を置いていたのは、そうすることで、無意識に姿勢が崩れるのを防ぐためだったのかもしれない。

⑪姿勢が崩れてきたら、再び尻を座面と背もたれの角に差し込むようにして姿勢を正すようにしよう。  大事なことは、姿勢を固定することなく、小まめに変化させることである』


インドにはやはり野良牛がいました。  現地の人は「コミュニティーで飼っている」という言い方をしていましたが。  でも、南インドのコインバトールで見た野良馬と野良ゾウは何だったんだろ~(笑)

TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT