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悪人論

1.11月13日の朝日新聞の『(リレーおぴにおん)私の悪人論7』は静岡文化芸術大学准教授の磯田道史さんのインタビュー記事で、タイトルは『私欲の改革者は嫌われる』でした。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『(1)日本で悪人にされやすいパターンは主に五つあります。  ①まず、争いに敗れた人。  石田三成が典型ですね。  ②次に、足利尊氏のように天皇や朝廷に逆らった人。  ③第3に、自伝などを残さず、事績がわかりにくい人。  ④4番目は経済に通じた人。  ⑤最後に主(あるじ)を殺した人です。

(2)④の経済通が悪人にされやすいのは日本独特の現象です。  経済を立て直そうとすると評判を落とす。  (中略)  そもそも改革をする人は嫌われやすく、悪人とされるかは、禄(ろく・・・支給される手当)を増やしたかどうかで決まる部分が大きい。

(3)薩摩藩の財政を立て直した調所広郷は、茶坊主(ちゃぼうず・・・武家の城中・邸内で、茶の湯や給仕などをつとめた者)から登用されて家老にまで出世したために、悪人と呼ばれて不幸な末路をたどった。    

(4)同じ茶坊主上がりでも、中津藩の財政改革をした黒沢庄右衛門は禄を上げてもらわなかった。  後に失脚はしますが、身は無事でした。  彼は「うらやましがられぬ様ニいたす事、身を守るの一助とうけたまわる」という言葉を残しています。  嫉妬の怖さを知り抜いていたんです。

(5)権力の交代につきものなのが⑤の主殺し。  ただ、やるなら共犯者を作るべきです。  松永久秀のように、手元の軍事力の少ない足利義輝をいきなり襲って殺すと、極悪人とされてしまう。

(6)徳川家康は、1596年の伏見地震の時など、豊臣秀吉を殺すチャンスは何度もあったけれど、やらなかった。  正々堂々と、大軍勢を集めて秀頼を殺した。  善人・悪人を決めるのは、受益者なんです。  世間の半分くらいを共犯者に仕立てて主殺しをやれば、受益者が多いので、悪人とはされない。

(7)私が絶対的な悪人だと思う人間をひとり挙げるとすれば、鳥居耀蔵です。  (老中である水野忠邦の天保の改革の下)幕府の目付として「蛮社の獄」を首謀し、渡辺崋山や高野長英らを弾圧した。  

(8)優秀な官僚で、幕府の体制を守るという動機でやったのでしょうが、後世への影響が悪すぎた。  自分の狭い了見や利益のために歴史の歯車を逆回転させてしまう人が、本当の悪人です。

(9)悪人と呼ばれないためには、目先の利益より、未来に生きる人たちを考えて行動すべきです。  「将来の人たちへの愛を持て」ということを歴史は教えてくれます。』



2.昨日、久しぶりに辻・本郷税理士法人理事長の本郷孔洋先生にお目に掛かりました。  辻・本郷税理士法人は従業員数700人の日本最大の独立系税理士法人です。  1987年からなのでもう26年になりますが、時々先生のお話を伺い、ビジネスや人生についての様々なヒントをいただいています。  


『①男が床屋にやってきた。  散髪が終わると男は、待たせていた子供を指して言った。

②「この子の髪もさっぱりさせてくれ。  私はちょっと買い物に行ってくる」  「承知しました」
 
③床屋は子供の髪を切り終えて、男の帰りを待ったが、男は数時間たっても帰って来なかった。
 
④「随分遅いね、君のパパは」  「あの人はパパじゃないよ」
 
⑤「エッ!  誰なんだ?」  「公園で遊んでいたら、声をかけられたの。  二人してタダで散髪してもらおうって」  (『週刊新潮』)


14日付で配信されてきた本郷先生のメルマガからコピーさせていただきました(笑)

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