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日本人

1.前回紹介した『GIVE&TAKE』(アダム・グラント著 三笠書房)の監訳者は一橋大学大学院の楠木建教授です。  『監訳者のことば』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①おそらくビジネスにおいては、日本のほうが「ギバー(与える人)が多い社会」だと思う。

②アメリカでは一人ひとりの人間は本性においてはギバーであっても、ことビジネスとなると、極端な「テイカー(受けとる人)社会」である。  「うかうかしているとやられてしまう」という考え方が、歴史的、社会的、文化的に共有されている。

③だとすれば、それは日本にとって重要な意味のあることだ。  ビジネスにおいてもギバーが(潜在的に)多いということは、日本の社会と日本人が伝統的に持っている「天然資源」といってよい。  本書の議論は、われわれがふだん意識していない日本の可能性についても光を当てている。』


2.『未来への言霊』(船井幸雄著 徳間書店)を読みました。  本書中にも日本人に関する記述があります。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.①資本主義社会で大事なことは、結局はお金と自分だと言いきってよさそうです。  生きる最大の目的は、所有欲、名誉欲、権力欲など、あらゆる我欲の追求でした。  その欲望を実現するために、人類は大量生産、大量消費というシステムをつくり上げました。

②その仕組みは、ことごとく自然や環境を破壊するものだったのです。  つまりは、資本主義は、宇宙の理を踏みつけにしてエゴを増大させ、拡大に拡大をしてきました。  しかし、どうやら限界に来たというのが、現在の状況と言えるでしょう。

2.①日本人はお人好しです。  アメリカに原爆を落とされたことを多くの日本人は恨みに思っていないかのように思えます。  (中略)  いまの、世界常識から考えれば、不思議で変な人種です。

②日本人の大衆は「宇宙の理」的人間が多いと思います。  これらは日本語(日本人の特性をつくり上げている)と日本の環境・風土のせいだとしますと、地震や台風など天災の多い国で、程度のよくない政治家や官僚やリーダーは多少いますが、それも「必然、必要で、努力してベストにする」ために自然というか、天が与え給うた恩恵だと「プラス発想」するほうがよさそうです。

3.いま、本物が世の中に続出しています。  ということは、明らかに時代の潮流が変わろうとしていると認識する必要があります。  しかも、それは日本からというのが、私の意見であり、どうやら間違いなさそうだと言えるのです。

4.①ともかく、日本人は、他の人種や国民性と比べて類を見ない特性をたくさん持っているという点において、もっとプライドを持ってよいと思うのです。  (中略)  そういう点で言いますと、これらの特性を活かして、世のため、人のため、世界のために尽くす覚悟をすることが、地球が優良星となり、地球人が優良星人となるスイッチとなるのではないかと思います。

②そのためのキャスティングボードは、まさに日本人が握っていると考えられます。 日本人は、自信を持って日本人的に生きればよいのだと、強く読者にはお伝えしたいのです。』


船井先生は本年1月20日にご逝去されました。  ご冥福をお祈り申し上げます。

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