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2014国際親善大会

(1)昨日・一昨日は2014国際親善大会で、組手競技には5人の選手が出場しました。  昨日の試合後、選手・セコンドにしたのは次のような話です。

『①一本や技ありを取っての勝ちは誰が見ても明確だ。  これに対して判定勝ちは戦っている選手自身が判断するのではなく、審判に評価してもらわなければ勝てない。  公式ルール上、審判は①ダメージ・②有効打・③手数を元に判定を下すことになっている。  

②先ごろ行われたソチ・オリンピックのフィギュア・スケートを観ても分かるように、判定競技には「判定の傾向」というものがある。  最近の極真の試合では「アグレッシブさ」や「運動量が多い組手」の評価が高いようだ。

③止まって攻撃するよりステップを使って動く、黙々と叩くより力強く思い切り叩く、小さな攻撃より大きさや高さのある攻撃を出す、手打ちより体全体を使って打つ、地味な動きより派手な動きをする、などである。』

もちろん③の後者の攻撃はスタミナを必要とするので、スタミナ稽古の裏付けが必要です。  また、そのような攻撃はルール上の判定基準①にある「ダメージ」につながるものだと思います。  


(2)それぞれの選手について感じたことを書いてみます。

1.亘和孝(ワールドユースエリート-65kg級・準決勝において優勝した小西佑哉選手に延長1回判定負けで3位入賞)・・・落ち着いて安定感のある組手なのですが、突きと下段蹴りだけのイメージがあります。  そうなると若干地味な印象は否めませんし、相手にとっても意外性がないので戦いやすいと思います。  それと、高校生の試合ではサポーター・グローブを付けているので本来のダメージが伝わりにくいということもあります。  もう少し技や戦い方の幅を広げる必要があるでしょう。  それと同時に、突きと下段蹴りの威力を高めるため、より高重量のウェイト・トレーニングが必要です。

2.林秉天(壮年40歳以上-70kg級・2回戦において顔面殴打で相手選手が鼻骨骨折したため反則負け)・・・アグレッシブに攻撃してくる相手選手に対して若干焦って対応した時、連打が相手の顔面に当たったようです。  極真では最近、試合中の反則を厳しく取る傾向にあり、反則負けは仕方がないと思います。  1回戦で良い動きを見せていただけに残念です。

3.塩田博之(壮年40歳以上-70kg級・1回戦において3位入賞の竹内繁広選手に本戦・判定負け)・・・試合コートが10面あったので気付いて見たときは残り30秒ぐらいでした。  林さんもそうですが、城西らしい受けのしっかりした組手をします。  セコンドの山辺の話しでは僅差だったようなので次に向けて稽古してもらいたいと思います。

4.入江友規(10歳男子-40kg級・2回戦において3位入賞の松崎雄輝選手に延長1回判定負け)・・・僅差の判定負けだったので大分力を付けてきたなという印象です。  以前は攻撃が単発で相手を見てしまうことが多かったのですが、連続して攻撃するようになりました。  特に、1回戦で見せたひざ蹴りの連打は良かったです。  今後は突きの強化と、スイッチしてからの左の回し蹴りが加わればと思います。

5.金子雄大(10歳男子-40kg級・準決勝において3位入賞の高橋彰永選手に延長1回判定負けでベスト8)・・・やや体力負けした印象です。  技術的には、試合後に相手のひざ蹴りに対する対応を指摘しました。  ひざ蹴りに対して突きや下段蹴りで対応しているとボディーを効かされているように見えることもあり、相手や審判に対するイメージもよくありません。  「ひざ蹴りにはひざ蹴りを」「突きには突きを」が鉄則です。  初戦からの試合全般を通して、昨年末の関東大会優勝の実力は充分に見せてくれました。


(3)型競技には芝倉愛弥・井田悠斗・小木戸瑛斗・佐藤祐の4人の選手が出場しました。  全員の試技が見れたわけではありませんが、得点的にはもう一息で入賞するところまできたようです。  


先月末発売のワールド空手5月号12ページに、松井章圭館長が現役時代、城西支部へ出稽古に来た話が載っていました。  抜粋して紹介します。

『私が18~19歳の頃、よく出稽古に通っていた当時の城西支部代田橋道場に武者小路実篤先生の詩が、額に入って飾ってあったんです。  稽古のときはあれを見て発奮しましたね。  〝もう一息〟・・・まさにその通りじゃないですか。  もう一息のところでくたばってはどうしようもない。』

型競技に出場した選手も、組手競技に出場した選手も、「もう一息」のところまで来ていることは確かです。  次に向けて一丸となって精進しましょう。

ちなみに、松井館長に紹介していただいた武者小路実篤先生の額はイタリアのアレサンドロからもらった魔よけの面とともに下高井戸道場に今も掛けてあります。  城西出身のかっての全日本チャンピオン、大西靖人・黒澤浩樹・増田章も稽古の時に見ていた額です。  見たい方は下高井戸道場にぜひどうぞ(笑)

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