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第31回ウェイト制大会

6月7・8日、第31回ウェイト制大会が墨田区総合体育館で行われました。  城西支部からは9名の選手が出場しました。  気づいたことを書いてみます。  

ただし、ここに書くのはあくまで私の個人的な見方です。  一番大事なことは自分自身が冷静に反省し、次への対処法を考え、稽古で修正することです。  周りの人が応援の気持ちもあって色々なことをアドバイスすると思いますが、時にはその一部を「それは違うな」と心の中で・・・本人に直接言ってはいけません(笑)・・・はねのける自主性・自立性も大切です。

(1)生駒有里(女子軽量級・1回戦で準優勝した藤田翔子選手に延長判定負け)・・・リーチの長い藤田選手の突き連打に押し込まれましたが、大分地力を付けてきました。  相手の攻撃によって下がってしまうと印象が良くありません。  技術的には①こちらも突きの連打で対抗する、②サイドステップによって横にずれ、突きの連打をまともにもらわないことです。  肉体的には①ウェイトトレーニングによってパワーアップをはかる、②より一層のスタミナ強化が必要です。

(2)河原瑛里香(女子軽量級・準決勝で藤田翔子選手に再延長で敗れ、第4位入賞)・・・力強い胸への突きが効果的でした。  ①相手と真正面で打ち合ってしまう、②時々組手の最中に相手と見合って休む瞬間がありました。  ①についてはサイドステップを、②については3分・2分・2分を最後まで動き続けられるようなスタミナ強化が望まれます。

(3)後藤つかさ(女子重量級・2回戦で優勝した田中千尋選手に本戦判定負け)・・・1回戦は良い動きをしていましたが、2回戦は試合経験の差が出たと思います。  生駒同様、①サイドステップを使って相手にまともに攻撃させない、②ウェイトトレーニングによるパワーアップ、③スタミナ強化が課題です。

(4)亘和孝(軽量級・3回戦で準優勝した清水祐樹選手に延長判定負け)・・・コンパクトな組手が清水選手のダイナミックな組手に印象負けしました。  ①サイドステップ、②大きな突きを混ぜる、③捨て身技も含めダイナミックな攻撃も見せるなどの工夫が必要です。  あるいは、今の組手を貫き通すのなら、技の威力を上げるための徹底したウェイトトレーニングによる筋力アップが不可欠です。  相手のアグレッシブでダイナミックな組手を、コンパクトですが破壊力のある組手でつぶしてしまう、という試合ができるように一発一発の攻撃の威力を身に付けなければいけません。  また、清水選手との試合ではもう一段のスタミナがあれば、結果は違ったものになったかもしれません。  技・パワー・スタミナすべてにおいて課題はありますが、そうは言ってもまだ高校生です。  その意味ではよく頑張りました。  将来を見越して、地道で継続的な稽古に取り組んでもらえればと思います。

(5)加賀健弘(中量級・準優勝)・・・決勝はイゴール・ティトコフ選手に下段廻し蹴りで一本負けしましたが、優勝候補筆頭の澤村勇太選手に準決勝で勝つなど健闘しました。  相手と接近した間合いに居付いてしまい「注意」を取られる場面が見受けられました。  ①サイドステップ・バックステップを使ってその間合いに居付かない、②もし、接近間合いに居付くのなら攻撃を止めずに突きやひざ蹴りを出すことが必要です。  また、もともと下段廻し蹴りをカットしないクセがありましたが、今回はそれがダメージの蓄積につながりました。  今後は徹底した下段のカットを普段のスパーリングからクセ付けしていかなければいけません。

(6)竹岡拓哉(軽重量級・第4位)・・・(4)に書いた亘和孝と全く同じことが言えます。  ボクシングのように3分12ラウンド戦うならコンパクトな戦い方でじわじわと相手を追い詰めるというのは考えられます。  極真の場合は3分・2分・2分、しかも最初の3分で決着が付くことがあるので、コンパクトで派手さがない組手はどうしても判定上不利になりがちです。   ですから、(4)同様、①サイドステップ、②大きな突きを混ぜる、③捨て身技も含めダイナミックな攻撃も見せるなどの工夫が必要です。   もしくは(4)の後段でも書きましたが、かって下段廻し蹴りで一本勝ちの山を築いた大西靖人や黒澤浩樹のように、徹底したウェイトトレーニングで攻撃の威力・破壊力を極限まで高めようとするか、です。  試合に関しては、大会直前に胸骨を痛めていながらよく戦ったと思います。

(7)石崎恋之介(軽重量級・準々決勝でファルク・ツグンボエフ選手に本戦判定負け)・・・相手の下段廻し蹴りを効かされた印象で判定負けしました。  ボクシングやキックボクシングのようなワンマッチであればダメージを負ってもその試合を勝てばいいので、何とかなる可能性があります。  しかし、極真はトーナメントですから仮にその試合を勝っても、ダメージがどんどん蓄積されていきます。  (5)の加賀健弘と同様に、徹底した下段のカットを普段のスパーリングからクセ付けしていかなければいけません。  また、稽古で見ていると88キロという恵まれた体を充分に使いきれていない印象があります。  自重によるフィジカルトレーニングを行い、自分自身が縦横無尽に動ききれるようになることが必要でしょう。  将来、全日本チャンピオンや世界チャンピオンを充分狙える素質を持っていますので、今後の稽古に期待します。

(8)ルモアンヌ・ファビアン(軽重量級・2回戦で市村直樹選手に本戦判定負け)・・・1回戦の日置亮介選手との試合をみると確実に強くなっている印象を受けました。  市村選手は城西のOBですから「受け返し」「細かい突きと下段」が得意な選手です。  同じような戦い方では市村選手とのレベルの差は歴然でした。  いつも本人に言っていますが、今の「受け返し」「細かい突きと下段」を貫くのであればもっと精度・緻密さが必要です。  今回は下段廻し蹴りのカットが少し甘いように見えました。  中距離走で見せる心肺機能の高さ・上体の筋肉の強さ・長い手足を考えると、もう少しファブに適した戦い方があるような気がします。

(9)鎌田翔平(重量級優勝)・・・本来持っている蹴り技の多彩さに加え、今回は左の突きが効果的かつ好印象でした。  昨年の全日本大会以降取り組んできたことの成果が出たようです。  ここ数年私が見る限り、城西の選手では一番コンスタントに稽古の質と量をこなしてきました。  それがやっと花開いたのではないでしょうか。  かねがね、何かキッカケをつかめば第6回世界チャンピオンの八巻健志選手のような存在になれると思っていました。  今回の優勝に驕ることなく、技・戦い方・スタミナ・パワーすべてをもっともっと向上・創意工夫させてもらいたいと思います。  城西に来て苦節7年、ショーヘイおめでと~!  富山支部から東京へ送り出してくれた浜井師範・山口師範代ありがと~!

※これまで城西支部のできごとは『城西30周年』というカテゴリーに分類してきました。  そもそも2008年11月3日に『城西支部30周年パーティー』を開催していただくのに向けて城西の歴史を書き始めたからです。  

あれからすでに5年半が経ちました。  これからのことを『城西30周年』として書いていくのも変なので、カテゴリー名を『城西の歩み』に変更することにしました。  よろしくお願いいたします。

  

















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