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勝負脳の磨き方

(1)大相撲の九州場所も今日が千秋楽です。  結びの一番で一敗の白鵬と二敗の鶴竜が直接対決し、白鵬が勝てば大横綱・大鵬に並ぶ32回目の優勝となります。

そもそも私の格闘技好きは3歳頃にテレビで見た初代の横綱・若乃花から始まります。  それから半世紀を超えてずっと相撲ファンですし、結果として極真空手の指導者になる原点もそこにあります。

かって「平成の牛若丸」「技のデパート」と呼ばれた元小結・舞の海秀平さんが書かれた『勝負脳の磨き方』(育鵬社)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.①当時、幕内力士は平均身長が185センチ、平均体重は150キロでしたが、それに比べて、私の身長は169センチ、体重は97~98キロでした。

②相撲の基本は「当たって押せ」と言われます。  確かに大柄な力士ならそれも良いでしょう。  しかし、小兵の私がそのような相撲を取っても勝てるはずがありません。  その分、技術と戦略でカバ-するしかありませんでした。

2.①目の前の一番で勝利をつかむために常に考えていたのは、「引き出し」をたくさん作るということでした。

②さまざまな状況に追い込まれてから、どうしようか考えていては、勝つことはできません。  準備していないことは出せないものです。

3.①見逃されがちなのが、問題の一つ前、二つ前の工程の検証です。  負けた瞬間の動作から敗因を探そうとばかりする人がいます。  しかし、大事なのは負ける一つ前、二つ前の動きの検証なのです。  

②投げられた瞬間ではなく、投げられるような不用意な体勢をつくったところ、または立ち合いの当たり方に問題があるケースも多いのです。  そこを検証し、解決策を考えないと、いつまでも同じ負け方を繰り返してしまうでしょう。

③正確に問題を把握し、解決策を考えられなければ、自分の引き出しは作れません。  自分がこう動けば、相手はきっとこうなると、常に、起こりうる状況を想定し、シュミレーションしておくことが大切だと思います。

4.①私の場合、当たり勝つことがほとんどないだけに、直径4メートル55センチの狭い土俵の中で、いかにして逃げ回って、相手の圧力をかわすかを考える必要がありました。

②そしてかわすにしても、飛ぶようにかわすのか反転してかわすのか、それとも相手の腕をとって流れを変えるのか、イメージを無数に頭に思い描くようにしていました。

③プロに入ってしばらくしたころ、休日に大学時代の同級生から、「お前の相撲は面白くない。  やってることがワンパターン。  立ち合いで変化するにしても中途半端だ。  ジャンプして相手の後ろに付くぐらいの立ち合いの変化をしてみろ」と言われたことがありました。

④休みが終わり稽古を再開したときに、友人からのアドバイスがヒントとなって、ふと思いついたのです。  相手の攻めをこらえるために、狭い土俵を平面として使うだけでなく、立体的に捉えてみてはどうだろう、と。

⑤「八艘跳び」は、その考えから生まれました。  土俵の〝上〟を使うことを考えたのです。  立ち合いで飛んで横に着地し、一気に相手の後ろに回り込む。

⑥師匠がいないときにこっそり稽古場で試してみると、面白いように決まります。  一見、奇想天外にも思えますが、何も知らず無我夢中で突進してくる相手には特に有効でした。』


(2)患者:「先生私、とても怖いんです。  手術なんて初めてのことなんです」
 
執刀医:「お気持ちはよく分かりますよ。  私もとても怖いです、手術なんて初めてですから」

(11月6日に配信された本郷孔洋先生のメルマガより)


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