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白鵬のスロートレーニング

大相撲春場所も今日が千秋楽です。  優勝争いは13勝1敗の横綱・白鵬と12勝2敗の新関脇・照ノ富士に絞られました。  白鵬が優勝すると、6場所連続、34回目です。  最近の白鵬は先場所までの2年間(計12場所)で10回優勝という圧倒的な強さを発揮しています。    

3月19日の日経電子版の特集『スポーツを科学する』のタイトルは『もっと詳しく白鵬、スローな四股が生んだボルト並みの速さ』でした。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①横綱白鵬は、どうしてあれほどまでに強いのだろうか。  先場所に大鵬の持つ32回を上回る史上最多の33回目の優勝を果たした大横綱の強さの秘密を調べてみると、「驚異的な立ち合いのスピード」が一因として浮かび上がる。  中京大スポーツ科学部の湯浅景元教授を訪れた。

②白鵬の立ち合いのスピードを高速度カメラの映像を使って解析してみると、元横綱・千代の富士(31回優勝)の秒速3.9メートルをさらに上回る秒速4.0メートルという驚きの数値だった。  ウサイン・ボルト(ジャマイカ)のスタート直後のスピードは同4.01メートルといい、それとほぼ同じ速さだ。  一般の力士は同2.5~3メートルで、白鵬がいかに鋭い出足で立ち合いを制しているかが分かる。

③白鵬のこのスピードは、どこから生まれているのだろうか。  「その秘密はけいこ場にある」というのが湯浅教授の見立てだ。  白鵬はけいこ場でかなり長時間、四股を踏んでいる。それも、ゆっくりとドスン、ドスンという具合に。

④これは今風の言葉でいうと、スロートレーニングに当たるそうだ。  筋肉は筋線維で成り立っていて、それには速筋と遅筋の2種類がある。  速筋は素早く収縮することができるので、主に瞬発力を発揮するときに使われる。  ゆっくりと収縮する遅筋は主に持久力に関係がある。

⑤ゆっくりと負荷をかけて体を動かすスロートレーニングを行うと、まずは遅筋が疲労する。  その状態でさらにトレーニングを続けると、今度は速筋が疲労してくるそうだ。  つまりスロートレーニングは、遅筋と同時に速筋も鍛えられるのだ。

⑥白鵬は横綱になってからもゆっくりと淡々と四股を踏む。  かなりの回数を、時間をかけて。  このことがスピードを生んでいるのではないか、というのが湯浅教授の見解だ。

⑦このスロートレーニングは一瞬のうちに力を入れるものではないので、ケガをするリスクが比較的小さいという。  白鵬が01年3月の初土俵以来、大きなケガもなくここまできているのは、こうしたことも要因になっているのかもしれない。

⑧それでは、往年の名横綱である双葉山や大鵬の立ち合いはどうだったのだろうか。  高速度カメラで撮影した映像がないので確かなことはいえないが、「それほど速くはなさそうだ」と同教授はいう。』

白鵬の立ち合いが、スピードが売りだった千代の富士より速いとは驚きました。  

湯浅教授がいわれるように大鵬の立ち合いが速かった印象はあまりないです。  相撲ファンの私もさすがに1945年に引退した双葉山の現役時代は観ていません(笑)  

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