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第11回世界大会

1.11月20~22日、第11回全日本大会が開催され、ブルガリアのザハリ・ダミヤノフ選手が優勝しました。  城西支部から3人の選手が出場しましたが、結果と感想は以下の通りです。

①竹岡拓哉(Aブロック・ゼッケン24番)・・・3回戦でルスラン・アフメドフ選手(ロシア)に本戦判定負け。  190センチ・95キロと大柄で、左右へのフットワークを使いながら大きく振り回すような突き・膝蹴り・下段廻し蹴りを多用するルスラン選手に見栄え負け・派手さ負けした印象です。  竹岡自身の組手は悪くなかったのですが、審判へのアピールという点で、いたしかたない判定であったという気もします。  試合前に怪我をすることが多く、今回も左のヒザを痛めていました。  稽古の前後のストレッチ、十分なウォーミングアップなどを心掛け、なるべくケガの少ない状態で試合に臨めるよう留意する必要があります。

②鎌田翔平(Bブロック・ゼッケン96番)・・・同じく3回戦でコンスタンチン・コバレンコ選手(ロシア)に延長戦判定負け。  本戦中盤までは鎌田の下段廻し蹴りが効果的でしたが残り30秒で粘られ引き分けに。  延長戦に入ると20歳と若く、180センチ・100キロでパワーもあるコンスタンチン選手の突きのラッシュに対応できませんでした。  膠着した状態をどう凌(しの)いで勝ちにつなげるかという鎌田の課題が浮き彫りになった試合内容でした。

③森善十朗(Cブロック・ゼッケン97番)・・・5回戦で優勝したザハリ・ダミヤノフ選手に本戦判定負け、ベスト16。  体重差もあるので延長・再延長をにらんだ戦略だったと思いますが、182センチ・100キロのザハリ選手のパワーに体軸を崩される場面が見られ、本戦で3対0の判定負けを喫しました。  結果論ですが、出入りや左右へのフットワークをもう少しうまく使えてたらという気もします。


2.翌11月23日、2015世界女子大会が行なわれ、河原瑛里香が出場しました。  1・2回戦は判定勝ち、3回戦で優勝したウリアナ・グレベンシコワ(ロシア)に本戦判定負け、ベスト16。  ウリアナ選手は176センチ・72キロと大柄で、今年の4月に行われた体重別世界大会・重量級のチャンピオンです。  152センチ・55キロの瑛里香とは身長で24センチ・体重で17キロの体格差があります。  それだけの体格差がありながら、臆することなく、よく戦ったと思います。  特に接近戦での攻防に進歩が見られました。  体重無差別の大会で軽量の選手が活躍するには、いわゆる「どつき合い」に強いことが必須です。  男子の世界大会で小柄・軽量(170センチ・75キロ)ながら第5位に入賞したアショット・ザリアン選手(ロシア)がそのいい例です。  次に当たるときまでにどういうトレーニングをして、どういう戦略・戦術で戦ったら勝てるのか、研究を重ねてもらいたいと思います。


3.同じく11月23日、2015ワールドユース大会・ワールドシニア大会が行われ、城西支部から10人の選手が参加しました。  入賞した選手について、気づいたことを書いてみます。

①金子雄大(12歳男子-50㎏級)・・・第3位。  雄大の体重は37キロですが、2回戦では体重49キロの大利選手を突きで押し込む場面も見られ、今までのフットワーク・上段の蹴りに力強さが加わってきたような印象も受けました。  体格的には今がまさに成長期だと思うので、よく食べることが大切です。  胃も筋肉なので、ウェイトトレーニングと同様習慣の中で大きくすることが可能です。  体重無差別の世界大会を頂点とする極真選手にとっては食べることも修行の一つです。

②高橋敏(壮年40~44歳以下-80キロ)・・・第3位。  高橋さんの持つパワーが十分に生かされていました。  体軸がぶれることや右手が下がり気味になるといった点も矯正されているように見受けられました。  次回は優勝目指して稽古に励んでもらいたいと思います。

③旗手浩(壮年45歳以上-70キロ)・・・第3位。  旗手さんの組手センスの良さが目立ちました。  今後の課題はウェイトトレーニングによる筋力アップだと思います。  試合の最後の凌ぎあいの局面では、スタミナとパワーが重要です。  また、パワーが付けば突きや蹴りで相手に効かせることも可能になります。


4.11月23日の試合後、選手に次のような話をしました。

『試合というのは勝ったり負けたりの繰り返しです。  試合後に正しく分析して、良いところは伸ばし・悪いところは矯正することが大切です。  勝ったり負けたりしながら徐々に強くなっていくのか、勝ったり負けたりしながら徐々に弱くなっていくのかは、この試合後の「正しい分析」にかかっています。  勝ったからといってすべてが良かったわけではなく、負けたからといってすべてが悪かったわけではありません。』


5.もう一つ、試合後にやるべき大切なことがあります。  それは実際に戦った相手選手からその選手の素晴らしい部分を盗むということです。  たとえばフットワークの良い選手と戦って負けたとしたら、相手選手のフットワークを取り入れることはできないかと考えるわけです。  相手選手の本当の良さを学べるのは実際に戦ってみることが一番です。  相手選手の映像を観ただけでは分からなかった部分にも気づくはずです。  そう考えると、負けることは決して無駄にはなりません。

しかし、試合後の分析・次への対策を正しく行わずに、次も同じ相手に同じ理由で負けたとしたら、最初に負けたことは無駄になってしまいます。


6.世界大会も終わり、次は12月の関東大会です。  チーム城西は4年後の第12回世界大会に向けて再始動です。

選手・セコンド・応援の皆さんお疲れさまでした。  11月19日の審判講習会から5日間連続なので、私もちょっと疲れました(笑)






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