芸を盗むセンス

1.『バカ論』(ビートたけし著 新潮新書)を読みました。  「芸を盗むセンス」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ただ一つだけ、芸を盗むのは大事なことだと言える。  それも「こいつ上手いな」という奴から盗むこと。

②落語なんか特にそうで、他人の噺や所作を芸の栄養として取り入れて、それで得た力を使って、違う新しいものを生み出す・・・この一連のサイクルは、マニュアル化されたものではないから、教えられるものじゃないけど。

③他の芸人の芸を見て、「俺もあの技をやってみよう」と盗む。  それを「盗みました」とは死んでも言わないけど、盗まれた方からすると、「あれ、あいつおいらのやり方を盗んだな」ってすぐわかる。  運動選手がドーピングで捕まるようなもので、ひとつ間違えると「盗作」とか言われちゃうから、その案配は難しい。

③でも、芸に特許があるわけじゃない。周りに「あいつは勉強したんだな」と思わせれば勝ち。  盗んでただ同じような芸をするのではなく、それを自分のものにして、いかにオリジナルを超えていくか。  超えちゃったら、その時点でもうそいつの芸だから。

④だから何を盗むか、というのは、芸人として問われるべき大事なセンス。  あまり大真面目に語りたくないけど、これだけは確かに言える。  自分が盗むべきものは何か、何を上手いこと取り入れるか・・・。  とりあえずはそれだけを考えておけばいい。  

⑤芸を盗むセンスがなければ、もうどうしようもない。  すぐに辞めて、中野で飲んでいたほうがいい。  そのセンスがない奴は、変な顔をするだけとか、脱いだり奇抜な恰好したりだとか、ただの見世物、フリークみたいなお笑いしかできない。  結局それは、「笑わせている」んじゃなくて、「笑われている」だけ。

⑥それでたまたま結果が出たとしても、たいていは長続きしない。  「一発屋芸人」とか言われるのは、大体そういう奴ら。  それはそれで凄いことだけど。』

空手でも、上手な人の技を盗んで、真似をすることが、上達への一番の近道です。  「学ぶ」の語源は「真似ぶ」ですから。


2.今日はNFLのカンファレンス・チャンピオンシップが行なわれました。  AFCではニューイングランド・ペイトリオッツが、NFCではフィラデルフィア・イーグルスが、それぞれチャンピオンになりました。  第52回スーパーボウルは2月5日(日本時間)です。  私が応援するペイトリオッツの2連覇(6回目の優勝)がかかっています。

午後から、東京も4年ぶりの大雪になりそうです。  皆さん、足元には注意して、くれぐれもケガのないようにして下さい。

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体が脳をコントロールする状態までやる

明けましておめでとうございます。  今年もよろしくお願いします。

新年早々、帯状疱疹にかかりました。  過去にわき腹に出たことがあるのですが、今回は右腰です。  発疹がお尻に出て座ると痛いのに加え、排尿障害が起きました。  ですから、ソファーに横になってテレビを観て過ごしています。

1月3日はアメリカンフットボールの日本選手権ライスボウルを観ました。  2連覇を狙う社会人王者の富士通が、27年ぶりに学生王者となってライスボウルに出場する日大を37対9で下しました。

日大と言えば、かつて篠竹幹夫という名監督が44年間の在任期間中17度の学生王座に導く、名チームでした。  ライスボウルでも、前回出場した1991年に3連覇を達成しています。  日大チーム(愛称はフェニックス)に関する新聞記事から抜粋して紹介します。

(1)ライスボウル前の新聞記事より
①2017年12月29日・朝日新聞・・・ライスボウル3連覇達成時の主将・佐々木康元さん(48)の談話

『僕らのときは篠竹幹夫監督がいて、現在の内田正人監督がコーチ。  練習は午後3時から10時、11時まで。  合宿所でも監督が一緒。  笑うのも忘れるほどの緊張の日々でした。  

主将になってからは3連覇のプレッシャーが重かった。  秋のリーグ戦に入っても苦しい試合が続き、食事ものどを通らない。  90キロあった体重は77キロに減った。  実戦形式の練習を繰り返して、体が脳をコントロールする状態までやりました。

ライスボウルに勝つと、篠竹監督が「男になったな」と言ってくれた。  もう、ボロ泣きです。』

②2018年1月3日・朝日新聞

『チームとして昨年1月から、練習前に計2500ヤードものダッシュを敢行。  試合形式の練習は2万5千プレーに。

常勝時代の猛練習が復活し、約20人の退部者も出たが、熱き山崎主将のもと、昨季のリーグ4位からライスボウル出場まではい上がった。』

③2018年1月3日・日経新聞

『大一番にも気負いはない。  「勝っているのは練習量くらい」という内田監督は、ハードな練習の上に築いてきた今季のチーム力をそのままぶつけるつもりだ。』


(2)ライスボウル後の新聞記事より

2018年1月4日・朝日新聞

『昨年1月9日、内田監督が復帰して最初の全体練習は7時間に及んだ。  1時間ぶっ通しのダッシュに、この時期では異例の実戦形式の練習。  常勝時代の猛練習が復活した。  汗にまみれ、はいつくばって、日大フェニックスは復活した。

この日、攻守の先発22人中9人が1、2年生。  1年生のWR林裕嗣は「あと3回ここへ来て、勝ち取ってみせます」。  赤い目で宣言した。』

創意工夫の重要性を強調するため、以前から選手指導において、「(体だけでなく)脳みそにも汗をかけ」と言ってきました。  最近は改定ルールにおける技術習得のため、反復練習の必要性を感じています。  つまり、道場稽古で分かって出来たとしても、全日本大会等の本番において無意識に出せないものは、まだ「技(わざ)」とは言えないからです。

(1)①の日大・佐々木元主将の「実戦形式の練習を繰り返して、体が脳をコントロールする状態までやりました。」という言葉に感銘を受けました。  


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本棚の整理・7年目

年末恒例の「本棚の整理」です。 2012年1月10日に、2011年分を書いたのが始まりですから、今年で7年目になります。  その年購入した本のうち、ブログで紹介しきれなかったものを列挙しています。  その後は、保管スペースの関係でほとんど処分します。  

新聞広告などを見て面白そうな本だなと思い、購入したらすでに読んだ本だった、ということが過去にはありました。 今はブログ内検索で簡単に検索できるので、過去に読んだかどうかがすぐわかります。  このブログのサブタイトルである『私の備忘録』として、年末のリストアップは、後からとても役に立ちます。 

・『巨大倒産』(有森隆著 さくら舎)
・『サバイブ』(篠原かをり原作 ダイヤモンド社) 
・『ブヒ道』(小泉吉宏著 ポプラ社)
・『甲子夜話1』(松浦静山著 平凡社)
・『甲子夜話5』(松浦静山著 平凡社) 
・『甲子夜話6』(松浦静山著 平凡社)
・『甲子夜話続編5』(松浦静山著 平凡社) 
・『知的生活の方法』(渡部昇一著 講談社現代新書) 
・『タテ社会の人間関係』(中根千枝著 講談社現代新書) 
・『応仁の乱』(呉座勇一著 中公新書) 
・『下がらないカラダ』(小野咲著 サンマーク出版) 
・『間違いだらけ!日本人のストレッチ』(森本貴義著 ワニブックス「PLUS」新書) 
・『「氣」の力』(藤平信一著 ワニブックス「PLUS」新書)
・『スピーチの天才100人』(サイモン・マイヤー、ジェレミー・コウルディ著 CCCメディアハウス) 
・『私の中の日本軍』(山本七平著 文藝春秋) 
・『ヨガ入門』(沖正弘著 光文社)
・『貧血大国・日本』(山本佳奈著 光文社新書)
・『60歳からの手ぶら人生』(弘兼憲史著 海竜社) 
・『心の乱れを整える9つの習慣』(植西聰著 永岡書店) 
・『たけし、さんま、所の「すごい」仕事現場』(吉川圭三著 小学館新書) 
・『理想を現実にする力』(佐藤天彦著 朝日新書) 
・『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(ケント・ギルバート著 講談社+α新書) 
・『人口と日本経済』(吉川洋著 中公新書) 
・『気づいたら先頭に立っていた日本経済』(吉崎達彦著 新潮新書) 
・『ゆとりの美学』(前田健太著 幻冬舎)
・『70歳、はじめての男独り暮らし おまけ人生も、また楽し』(西田輝夫著 幻冬舎) 
・『もののふ日本論』(黒鉄ヒロシ著 幻冬舎新書)
・『人間の煩悩』(佐藤愛子著 幻冬舎新書)
・『老いの僥倖』(曽野綾子著 幻冬舎新書) 
・『不運を幸運に変える力』(曽野綾子著 河出書房新社)
・『究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング』(田畑泉著 扶桑社)  
・『乱読のセレンディピティ』(外山滋比古著 扶桑社文庫) 
・『妻に龍が付きまして・・・』(小野寺S一貴著 東邦出版) 
・『「脱力」の極意はすべてに通ず』(島田明徳著 BABジャパン) 
・『貢献する気持ち』(滝久雄著 紀伊國屋書店) 
・『故事成語で読み解く中国経済』(李智雄著 日経BP社) 
・『現代を読み解くための「世界史」』(神野正史著 日経BP社)
・『発勁の科学』(吉丸慶幸著 ベースボール・マガジン社) 
・『ファイト』(佐藤賢一著 中央公論新社) 
・『父と私』(田中真紀子著 日刊工業新聞社) 
・『痛くない死に方』(長尾和宏著 ブックマン社)
・『幸田家のことば』(幸田奈緒著 小学館) 
・『銀座久兵衛 こだわりの流儀』(今田洋輔著 PHP研究所)
・『「三方よし」の人間学』(廣池千九郎著 PHP研究所)  
・『成功する人は偶然を味方にする』(ロバート・H・フランク著 日本経済新聞出版社) 
・『日本買い 外資系M&Aの真実』(加藤有治著 日本経済新聞出版社)
・『鎌倉相続』(田中弘孝著 文藝春秋企画出版部) 
・『敵の名は宮本武蔵』(木下昌輝著 角川書店) 
・『小商いのすすめ』(平川克美著 ミシマ社) 
・『不運より脱出する運命の法則』(中川昌蔵著 文芸社) 
・『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(西山耕一郎著 飛鳥新社)
・『老子』(蜂屋邦夫訳注 岩波文庫) 
・『道二翁道話』(石川謙校訂 岩波文庫)
・『呻吟語』(湯浅邦弘著 角川ソフィア文庫) 
・『老人の取扱説明書』(平松類著 SB新書)
・『ニュースの“なぜ”は世界史に学べ2』(茂木誠著 SB新書)  
・『50代から本気で遊べば人生は愉しくなる』(片岡鶴太郎著 SB新書)
・『禅とマインドフルネス』(井上憲一著 KKベストブック) 
・『やせられないのは自律神経が原因だった』(森谷敏夫著 青春出版社) 
・『勝者の条件 アスリートの心をどう鍛えるか』(長田一臣・麓信義対談 春秋社) 
・『日本人のメンタルトレーニング』(長田一臣著 スキージャーナル社) 
・『勝利へのメンタルマネジメント』(長田一臣著 スキージャーナル社 ) 
・『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』(仲野広倫著 アチーブメント出版)
・『たった一言で人を動かす 最高の話し方』(矢野香著 KADOKAWA) 
・『大人のための国語ゼミ』(野矢茂樹著 山川出版社) 
・『マインドフルネスを始めたいあなたへ』(ジョン・カバットジン著 星和書店) 
・『不動心論』(大山康晴著 ロングセラーズ) 
・『静座の道』(柳田誠二郎著 地湧社) 
・『ヨガが丸ごとわかる本』(Yogini編集部著 枻出版社)
・『修身教授録』(森信三著 致知出版社) 
・『あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」』(ディヴィッド・ブルックス著 早川書房)
・『運 「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術』(野村克也著 竹書房)


今年も一年間、大変お世話になりました。

私の指導も28日・29日の朝練を残すのみです。

来年も、大山総裁が言われた「華麗なる組手」の体現者の育成に、力を注ぎたいと思っています。

2018年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。

良いお年をお迎えください。

 


 

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